「投資信託ってよく聞くけど、ボーナスで始めていいの?」「どの商品を選べばいいかまったくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
投資信託は、少額から始められて自動的に分散投資できる、初心者にとって最も始めやすい投資方法のひとつです。特にボーナス時の一括投資との相性もよく、NISAと組み合わせれば非課税で長期運用ができます。
この記事では、ボーナスで投資信託を始める方法・おすすめ商品の選び方・運用時の注意点を解説します。基本的なボーナスの使い道は夏ボーナスの使い道完全ガイドもあわせてご覧ください。
投資信託とは何か(しくみを簡単に説明)
投資信託とは、多くの投資家からお金を集めて、専門家(ファンドマネージャー)または指数に従って株式・債券などに投資する金融商品です。
- 100円〜1万円程度から購入できる:少額から始められる
- 自動的に分散投資される:1本買うだけで数十〜数千銘柄に投資できる
- 専門知識が不要:「インデックスファンド」を選べばほぼ自動運用
「アクティブファンド」vs「インデックスファンド」

投資信託には大きく2種類あります。
アクティブファンド
プロのファンドマネージャーが銘柄を選んで市場平均を上回るリターンを目指します。手数料(信託報酬)が高い(年1〜3%程度)ことが多く、長期的に見ると市場平均に勝てるファンドは少ないとされています。
インデックスファンド
日経平均やS&P500などの指数(インデックス)に連動することを目指す商品です。手数料が低く(年0.1〜0.2%程度)、長期的にはアクティブファンドの多くを上回る実績があります。初心者にはインデックスファンドが圧倒的におすすめです。
ボーナスで買うべき投資信託の選び方
選定基準①:低コスト(信託報酬0.2%以下)
年率1%の信託報酬の差は、20年後に元本100万円に対して約20万円以上の差を生むことがあります。できるだけ低コストのファンドを選ぶことが長期投資の基本です。
選定基準②:インデックスファンドであること
特定の指数に連動するインデックスファンドを選ぶことで、自動的に分散投資が実現します。
選定基準③:純資産総額が大きい
純資産総額が大きいファンドは、運用会社が突然ファンドを閉鎖するリスクが低く、長期保有に安心です。目安として100億円以上が推奨されます。
初心者におすすめの投資信託5選

- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):世界50か国以上の株式に分散。信託報酬0.05775%と超低コスト
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):米国主要500社に投資。過去10〜20年の実績が優秀
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド:楽天ポイントと連携しやすい
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド:米国全体の株式市場に投資
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):8つの資産クラスに均等分散。初心者向けリスク管理済み
NISAで投資信託を買う方法(実際の手順)
- 証券口座(SBI証券・楽天証券等)のNISA口座にログイン
- 「投資信託」→「銘柄検索」で商品を検索
- 「買付」をクリック → 金額(例:20万円)を入力
- 「成長投資枠」または「つみたて投資枠」を選択
- 内容確認→注文完了
購入のタイミングと一括vs積み立ての考え方は投資タイミングで解説しています。
投資信託の運用中に気をつけること
- 下落時に売らない:一時的な相場の下落は長期投資では「買い場」であることが多い
- 頻繁に売買しない:売買のたびに手数料が発生し、複利効果が下がる
- 年1〜2回のリバランス:資産配分が崩れてきたら元の配分に戻す
- 口座は1〜2か所に集約する:管理が複雑になると放置しやすい
よくある質問(Q&A)
Q. 投資信託はいつでも売れますか?
毎営業日に売却できます(ただし約定は翌営業日)。NISA口座でも手数料なしで売却でき、売却額は後日口座に入金されます。
Q. ボーナスを一括投資する場合、どの商品をどのくらい買えばいいですか?
まずはオルカン(全世界株式)かS&P500の1本に集中投資するシンプルな方法がおすすめです。分散しすぎると管理が複雑になります。
Q. 高配当株式ファンドと通常の投資信託はどう違いますか?
高配当ファンドは定期的に分配金が出ますが、複利効果が弱くなります。長期的な資産増大目的なら分配金なし(再投資型)のファンドが効率的です。高配当投資については高配当株・ETF投資で解説しています。
Q. 投資信託は元本割れすることはありますか?
あります。特に短期では大きく値下がりすることもあります。ただし長期(10〜20年)で保有し続けることで、世界経済の成長とともに回復・成長する可能性が高まります。貯金vs投資のリスク比較は貯金vs投資どっちが正解?を参考にしてください。
投資信託の「コスト」が長期で与えるインパクト
投資信託を選ぶとき、多くの人が「過去のリターン」を見ます。でも実は「コスト(信託報酬)」の方が長期的には重要です。
わかりやすい例で示します。100万円を年利5%で運用した場合の20年後:信託報酬0.1%のファンドなら約261万円、信託報酬1%のファンドなら約214万円、その差は約47万円。同じ5%運用でも、コストが1%違うだけで47万円の差が生まれます。これが「低コストファンドを選ぶ理由」の本質です。
日本では「eMAXIS Slim」シリーズが低コストインデックスファンドの代名詞になっています。信託報酬0.05〜0.15%程度で全世界株式・米国株式・日本株式など幅広いラインアップがあり、NISAとの相性も抜群です。
「投資信託を選んだ後」にすべきこと
投資信託を購入した後、多くの初心者が「毎日値動きを確認してしまう」という落とし穴にはまります。実はこれが一番の失敗の元です。毎日価格を見ていると、下落したときに「売ってしまおう」という衝動に負けやすくなります。
おすすめは「月1回、残高を確認する程度にとどめる」こと。積み立てNISAで自動積み立て設定をしたら、基本的にはほったらかしでOKです。年1回のリバランス(資産配分の調整)だけ実施すれば、あとは長期の複利効果に任せることができます。投資信託と組み合わせて検討したい高配当株については高配当株・ETF投資でまとめています。
投資信託の「積み立て投資」が最強な理由
一括投資と積み立て投資を比較したとき、長期的には「積み立て投資の安心感」が勝ります。特にボーナスを使った「定期的な一括(ボーナス月積み立て)」と「毎月の定額積み立て」を組み合わせる方法が、リスクと機会のバランスが取れたアプローチです。
積み立て投資の最大のメリットは、相場が下がったときに「より多くの口数を買える」ドルコスト平均法の効果です。価格が高いときは少なく、安いときは多く買うという自然な仕組みが働きます。長期で見ると、この積み重ねが平均購入単価を下げ、最終的なリターンを高めます。タイミングの読めない相場に対して、最も確実な対策が「定期的な積み立て」なのです。投資のタイミング論は投資タイミングはいつがいい?で詳しく説明しています。
投資信託の選び方チートシート
迷ったときのために、投資信託選びの「最短ルート」をお伝えします。まず対象は「インデックスファンド(全世界株または米国株)」に絞ります。次に信託報酬が年0.2%以下のものを選びます。そして純資産額が1,000億円以上で実績のあるファンドから選びます。これらの条件を満たす代表的な商品は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。どちらも人気・実績ともに申し分なく、NISAのつみたて投資枠・成長投資枠どちらでも購入できます。NISAの活用法とあわせて読むと理解が深まります。
投資信託で「失敗した」と感じたときの対処法
投資信託を始めたものの、買った後に価格が下がって「失敗した」と感じている方へ。まず深呼吸して、長期投資の原則を思い出してください。インデックスファンドを買った翌日・翌月に価格が下がることはよくあります。それは失敗ではなく「安く買える期間」が続いているということです。
過去のデータを見ると、世界株式インデックスは1〜3年の期間では損失が出ることもありますが、10〜20年の長期では過去どの時点で始めても最終的にはプラスになっています(過去のデータは未来を保証しませんが)。長期保有を前提にしているなら、下落は「セール中」という捉え方ができます。焦って売らず、積み立てを続けることが正解です。資産形成の全体像は夏ボーナスの賢い使い道で確認してください。
投資信託・最後に確認してほしい5つのこと
投資信託でよくある誤解と確認ポイントをまとめます。元本割れリスクがあることを理解した上で始めているか。信託報酬が年0.5%以下のファンドを選んでいるか。売却するつもりのない長期保有前提で選んでいるか。毎日価格を確認して一喜一憂していないか。NISA口座を使って非課税メリットを最大限活用しているか。この5つすべてにYESと答えられれば、投資信託の正しい活用ができています。ボーナスと投資信託を組み合わせた運用については夏ボーナスの賢い使い道で全体像を確認してください。
まとめ:投資信託はボーナス投資の「基本中の基本」
投資信託、特にインデックスファンドは、初心者が少額から始められる最もシンプルで効果的な投資方法です。ボーナス時にNISA口座で買い付けて長期保有することが、20〜30年後の資産形成への最短経路です。