「日本のワールドカップの対戦相手ってどんなチームなの?」「グループFって強いの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
2026年ワールドカップで日本が属するグループFには、オランダ・チュニジア・スウェーデンという個性豊かな3か国が揃っています。「死の組」との声もありますが、しっかり分析すれば日本がグループ突破できる可能性は十分にあります。
この記事では、グループFの各国の特徴・実力・日本との相性を徹底解説します。日本代表の全体情報はワールドカップ2026日本代表完全ガイドもあわせてどうぞ。
グループFの構成
- 日本:アジア最強クラス。前回カタール大会ベスト16。欧州組が充実した歴代最強水準
- オランダ:欧州強豪。W杯準優勝3回。前回はベスト8。FIFA世界ランク10位前後
- チュニジア:アフリカ予選10試合無失点で突破した守備的強豪。FIFA世界ランク30位前後
- スウェーデン:W杯13回出場。2018年大会ベスト8。FIFA世界ランク20位前後
上位2か国がノックアウトステージに進出します(今大会は各グループ3位の中でも成績上位8か国が出場)。日本・オランダ・スウェーデンがそれぞれ力があるため、3か国で2枠を争う構図は簡単ではありません。
対戦相手①:オランダ
日本の初戦の相手であり、グループF最強候補です。
基本情報
- FIFA世界ランキング:10位前後(欧州上位の強豪)
- W杯最高成績:準優勝(1974・1978・2010年の3回)
- 前回カタール大会:ベスト8(準々決勝でアルゼンチンにPK戦で敗退)
- 予選成績:欧州予選を1位通過
注目選手
- ヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール・DF/主将):世界最高クラスのCBのひとり。空中戦・1対1ともに傑出。冨安選手との対決が注目される
- メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリード・FW):テクニックと決定力を兼ね備えたストライカー。個人技で状況を打開できる
- コーディ・ガクポ(リバプール・FW):前回W杯でゴールを量産した左利きのアタッカー。スピードと得点力が武器
- デンゼル・ドゥムフリース(インテル・DF):右サイドバックながら積極的に攻撃参加するタイプ。三笘選手の対面になる可能性がある
日本との相性
過去の対戦成績では日本が苦戦しているカードです。組織的な守備で対抗し、カウンターとセットプレーで得点を狙うことが日本の勝ち筋です。三笘薫選手(左サイド)とファン・ダイクの対決は今大会最大の見どころのひとつです。前回カタール大会でドイツ・スペインを倒した実績から、オランダに勝てる可能性もゼロではありません。
対戦相手②:チュニジア
アフリカ代表の中でも守備力に定評のある実力国です。
基本情報
- FIFA世界ランキング:30位前後
- アフリカ予選:10試合無失点という鉄壁の守備で突破
- W杯出場:今大会で6回目
- 日本との通算成績:日本の5勝1敗と大きく優勢
- 強みのポジション:センターバック・ボランチに強靭なフィジカルを持つ選手が揃っている
戦い方の特徴
- 全体をコンパクトにまとめたブロック守備が基本。攻撃を抑え込む堅守が特徴
- 速いカウンターアタックが武器。守備からトランジションへの切り替えが速い
- フィジカルの強さとアグレッシブなプレスが特徴。日本のポゼッションサッカーへの対応も準備されているはず
- セットプレーでの得点力もあり、コーナーキックやFK一発を常に狙っている
日本との相性
通算5勝1敗と日本が大きくリードしているカードです。チュニジアの守備を崩せるかが焦点ですが、日本の技術的な優位性が発揮されれば勝ち点3が十分に期待できます。グループ突破のためにはこの試合で確実に勝利することが重要です。チュニジアが「守備的」という点では、日本もポゼッションから崩しを工夫する必要があります。
対戦相手③:スウェーデン
グループFで最も「未知の部分」が多い相手ですが、侮れない実力国です。
基本情報
- FIFA世界ランキング:20位前後
- W杯最高成績:3位(1994年大会)
- W杯出場:13回目
- 前回2018年大会:ベスト8(準々決勝でイングランドに0-2で敗退)
- スカンジナビア勢の特徴:高さ・フィジカルに加え、近年はテクニカルな選手も増えた
注目選手
- ヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル・FW):欧州屈指のゴールゲッター。圧倒的な得点力が最大の脅威。24-25シーズンに欧州トップリーグで30ゴール超を記録
- アレクサンダー・イサク(リバプール・FW):身長190cm超の大型FW。足元の技術も高くどんな場面でも危険。プレミアリーグ得点王争いにも絡む実力者
- エミル・フォルスベリ(ライプツィヒ・MF):ゲームメイクを担う攻撃的MFで、正確なパスとミドルシュートも持つ
日本との相性
ギェケレシュ(アーセナル)とイサク(リバプール)の2トップはグループF最大の脅威と言えます。冨安選手・遠藤選手を中心とした守備陣がこの2人をどれだけ抑えられるかが勝負の分かれ目です。冨安選手の守備については冨安健洋のプロフィールで詳しく紹介しています。
グループF 勝ち点予想と日本の突破シナリオ
日本がグループFを突破するための現実的なシナリオを考えてみましょう。
最高シナリオ(1位突破)
- 第1節:vs オランダ → 勝利(勝ち点3)
- 第2節:vs チュニジア → 勝利(勝ち点3)
- 第3節:vs スウェーデン → 引き分け以上(勝ち点1〜3)
- 計:勝ち点7〜9で余裕の1位突破
現実的シナリオ(2位突破)
- 第1節:vs オランダ → 引き分けまたは勝利
- 第2節:vs チュニジア → 勝利(必須)
- 第3節:vs スウェーデン → 引き分け以上
- 計:勝ち点5〜7で2位突破
最低ライン(3位突破)
- 第2節か第3節のいずれかで勝利
- 他グループの3位成績との比較で上位8か国に入る
- 勝ち点3〜4でも可能性は残るが確実ではない
個人的には、チュニジア戦での確実な勝ち点3の確保と、オランダまたはスウェーデンとの試合での「引き分け以上」が現実的な突破ラインだと感じています。
各国の強みと日本との対比
| チーム | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| 日本 | 組織守備・速い攻守切替・個人技 | 得点力・セットプレー守備 |
| オランダ | 高身長・個の能力・攻守のバランス | ビッグトーナメントでの勝負弱さ |
| チュニジア | 組織守備・フィジカル・速攻 | 個の技術・攻撃力の乏しさ |
| スウェーデン | 長身FW陣・圧倒的な得点力 | 中盤の組み立て・連続試合での体力 |
日本が取るべき戦略
グループFの3試合を通じて、日本が意識すべき戦略的なポイントをまとめます。
オランダ戦
フィジカルと個の能力で上回るオランダに対しては、「組織的な守備からのカウンター」が有効です。三笘選手の左サイドでの突破とチームのトランジションの速さを活かすことが求められます。また、セットプレーでの守備の安定も重要で、ファン・ダイクのヘディングへの対応が鍵を握ります。
チュニジア戦
守備的なチュニジアに対しては「ポゼッションから崩し」を丁寧に行うことが重要です。テクニックで上回る日本がボールを保持しながら、相手の守備ブロックをこじ開けるパターンを作れるかがポイントです。カウンターへの注意も必要で、高い位置でボールを失わないことが求められます。
スウェーデン戦
ギェケレシュ・イサクという世界屈指のFW2人をどう封じるかが最大の課題です。冨安選手を中心とした守備陣がいかに「自由にさせないか」が勝敗を左右します。高さ対策として、セットプレーの守備でも徹底的な準備が必要です。
よくある質問(Q&A)
Q. 日本はグループFを突破できると思いますか?
チュニジア戦で勝ち点3を確実に取り、オランダかスウェーデンから1勝または2引き分けが取れれば十分に突破できます。前回カタール大会でドイツ・スペインを倒したことを考えると、オランダに勝てる可能性もゼロではありません。
Q. オランダはなぜ「W杯に強い」と言われるのですか?
3回の準優勝(1974・1978・2010年)という実績から「世界で最も優勝に近づいた国の一つ」として評価されています。ただし「W杯優勝がない最強国」とも言われており、大舞台での勝負弱さという側面もあります。
Q. スウェーデンのギェケレシュってどんな選手ですか?
アーセナルに所属するスウェーデン代表の絶対的エースです。高い得点力と身体的な強さを兼ね備えており、2024-25シーズンには欧州トップリーグでも30ゴール以上を記録するほどの実力者です。日本の守備陣にとって最大の難敵のひとりです。
Q. チュニジアは本当に弱いのですか?
「日本優位」とは言われますが、チュニジアは決して弱い相手ではありません。アフリカ予選10試合無失点という数字が示すように、組織的な守備は本物です。日本が過信して試合に入れば痛い目を見る可能性があります。「確実に倒す」という姿勢で臨むことが大切です。
Q. 今大会の日本の目標は何ですか?
森保監督・選手ともに「ベスト8以上」を目標に掲げています。まずグループFを突破することが第一ステップで、その先の決勝トーナメントでも1試合1試合を勝ち切ることを目指しています。
Q. グループ3位でも決勝トーナメントに出られますか?
今大会は48か国・12グループ制のため、各グループ3位のうち成績上位8か国が追加で決勝トーナメントに出場できます。ただし日本としては「2位以内での確実な突破」を目標とすべきで、3位を狙いに行く戦い方は避けたいところです。
グループリーグの日程と注目カード
グループFだけでなく、他のグループの状況も把握することで今大会全体をより楽しめます。
グループFの試合日程
- 第1節(6月15日ほか):日本 vs オランダ、スウェーデン vs チュニジア
- 第2節(6月20日ほか):日本 vs チュニジア、オランダ vs スウェーデン
- 第3節(6月25日ほか):日本 vs スウェーデン、オランダ vs チュニジア
第3節は2試合同時キックオフとなることが多く、お互いの試合結果を見ながら戦う必要がなくなります。第2節の「オランダ vs スウェーデン」は事実上の2位争いになる可能性もあり、この試合の結果が日本の運命にも影響します。
他グループの強豪チーム
グループFを突破した後の決勝トーナメントでは、他のグループの強豪と対戦することになります。フランス・ブラジル・アルゼンチン・イングランドなど、W杯の常連強豪が他のグループに配置されており、ベスト8以上を目指すためには彼らを倒す準備も必要です。
グループFの歴史的背景
今大会でのグループFの対戦を深く理解するために、各国のワールドカップにおける歴史を振り返ります。
オランダのW杯の歴史
オランダは1970年代の「トータルフットボール」で世界を席巻し、1974年・1978年大会で準優勝。2010年の南アフリカ大会でも決勝に進出しながらスペインに敗れ、W杯タイトルに最も近づいた国のひとつと言われています。クライフ・ライカールト・ファン・バステン・グーリットら伝説的な選手を輩出したサッカー大国です。
スウェーデンのW杯の歴史
スウェーデンは1958年自国開催のW杯で準優勝(ブラジルに0-5で敗退)、1994年アメリカ大会では3位に入賞した実績を持ちます。2018年大会ではベスト8に進出し、欧州サッカーの強豪として常に存在感を示しています。近年はギェケレシュ・イサクという世界クラスのFWが育っており、改めて注目を集めています。
チュニジアのW杯の歴史
チュニジアは1978年大会でアフリカ勢として初めてW杯の試合に勝利したという歴史的な記録を持ちます。ただし、グループステージ突破はいまだ達成されていません。今大会は守備を固めてグループステージ突破を目指すスタイルが予想されます。
まとめ:グループFは難しいが突破不可能ではない
「死の組」と呼ばれるグループFですが、前回カタール大会で下馬評を覆したサムライブルーにとっては「乗り越えられない壁ではない」と感じています。
三笘・久保・堂安の攻撃トリオと、遠藤・冨安を中心とした守備陣が一丸となれば、グループ突破は十分に現実的です。各選手の詳しいプロフィールと試合への期待は三笘薫・久保建英・堂安律の各記事もご覧ください。